トモダチの彼女と同居



「お前本当に分かりやすいな」


予め用意されていた水を飲み干し、葉月は俺を見ながら笑った。



「わ、わかりやすいてなんだよ」


確かに俺は昔から単純とかバカとか言われ続けてきてるが、何がわかったとでもいうのか。



「結のことでそんなに俺と絡みづらくなったか」








図星。




「そんなこと、あるかよ~、俺は、至って普通だぜい」


俺の持ち前の明るさを全面に発揮する。


しかし、それが裏目にでてしまったことは自分でもわかってしまった。



「単純だな」


「すいやせん」



葉月のことは何でも知っているが、それと比例して葉月も俺のことを知り尽くしている。


俺らの関係は正真正銘の親友といっても過言ではないだろう。


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