トモダチの彼女と同居
みえる
* *
大体さーなんで俺にだけみえてんだよ。
入学式から早1週間。
履修登録も終えた頃、早速講義が開始された。
最初だからか、オリエンテーションで終わるので大半の講義が早く終わる。
「うひゃ~!きゃんぱすらいふ!」
隣でギャーギャー騒ぐ女。
「結少しはおちつけよ」
俺はそんな彼女を横目でにらむ。
結はキャンパスライフを満喫したいとのことで、ついてきた。
当然断れるわけがないので俺はつれてきた。
「あーあ、みんなあたしがみえないんだね」
落ち込む彼女。
結は俺の腕をぎゅっとつかんだ。
冷たい。
なぜか切なくなった。
「アーキ、教育学部でお友達はできた?」
「まだはじまったばかりだからこれからに期待するぜ」
はたからみれば、ブツブツ呟いてる変態に思われてんだろーな。
そう思っていたときだった。