トモダチの彼女と同居
「は、はぁ」
上原さんは明らかに戸惑っている。
「いやーやっぱみえる人には見えるんだな」
結は腕を組み、何度もうなずいた。
そもそもなぜ霊感のない俺がみえてんだ?
これはほんとーに疑問。
生前、俺なんかしたのかな?
シュークリームやワッフルをとったことを恨んでいるのか?
まさか。俺に復讐することが成仏できる方法だったりして。
俺はあまりの恐怖に怯え、唾を飲み込んだ。
時刻は正午すぎ。
あと少しで3限が開始される時間だ。
「あ、私は授業あるのでこれで」
身勝手なひとだなぁ、勝手に話かけといて途中で逃げるようにいくなんて。
そんなふーに思いながらも俺は手をふった。
彼女は校舎に向かって歩く。
しかし、その歩く足をとめて再びおれらのところをふりかえった。
な、なんだ?
またなんかあるのか?