トモダチの彼女と同居
一発、喝をいれてやろうと思ったが、怒られることが目にみえているのでやめた。
「周りはみんなカッパ、カッパ」
は?なにいってんの、こいつ
お前はカッパと合コンする気でいるのかい!
アーキは深い深呼吸をすると店内へと消えていった。
速攻あたしも中にはいる。
「キャー可愛い!」
黄色い歓声があたしの顔を歪める。
その声のもとを辿ってみてみると、アーキの姿もあった。
どうやら少年みたいなアーキの姿に可愛いといったようだ。
むかっ
想像以上にアーキ評判がいい。
なんでよ?ただの中学生じゃない!
カウンター席でバレないように身を隠す。
「えっ、亜紀くん中高一貫のあの学校だったんだ?」
「あ、あ、はい。」
「頭いー!」
4対4の合コン。
女子勢はアーキに集中攻撃を始めた。
他の男子軍は楽しくなさそうだ。
確かにアーキは女心をくすぐる何かを兼ね備えているからなぁ。