彼氏に依存されました。


――部活が終わってから隠岐君に呼ばれた。とうとう来たかと冷や汗だらだら。きっと大毅のことだろう。逆に今の今まで何も言われなかったのがスゴい。


隠岐君と話せるのは嬉しいが、怒られるかもしれない。そんな不安を胸に抱えて部室に行けば隠岐君はにっこり微笑んでくれた。その天使の微笑みにホッとする。


「大毅は大変?」

「少し…」


本当は少しどころじゃない。でも隠岐君の大切な部活の仲間を貶すわけにはいかなかった。本当は心の底から愚痴りたかったけど隠岐君の大切にしている部活だ。


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