彼氏に依存されました。


ああ、もう…。
なんでこうなったの…。


耐えきれなくて涙がぼろぼろと溢れた。


あれほど大好きだった隠岐君、あんなに大好きだった部活。今はもう、居心地が悪いだけ。


「とりあえず落ち着け隠岐」

「落ち着いてるよ。何でいつも俺ばっかり悪く言われなきゃならないんだ?」

「誰も悪くなど言ってないだろう」

「どうせ俺の性格が悪いとか影で言いだすんだろ」

「誰が言うというのだ」

「大毅だよ、前もそうだった」


何やってんの大毅。
てかまたお前かよ。
いやもうそんな話全く分からないいんですけど。
いつの話ですか。
主旨ずれてるし。


まさかのまさか。
大毅は以前も大きな問題を起こしたらしい。そのことを後々甲斐君に聞かされて知るけど、今の私は隠岐君が壊れたようにしか見えなかった。
大好きな世界が、崩れてしまった。
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