恋愛妄想族

「あんた結構、話ハショッてない？」
　
「えぇ〜？そうかなぁ？」
　
「それに家賃半分なんて、アンタ払ってないじゃないの」
　
「…そうだっけ？」
　
「しかも家賃滞納し過ぎて、鞄盗まれた次の日くらいには出て行けって大家さんに言われてたんでしょ？」
　
「………」
　
「まったく…アンタみたいなのが、よく一人暮らしなんてしてたわね」
　
「うーん…かおりん、こう見えて順応性あるから？」
　
「嘘おっしゃい！」
　
　
まぁ、そんなこんなで、オカマバー勤務の愛ちゃんとの生活が始まった訳なのです。
　
　
「だからさっきから誰に話しかけてるのよ！…ついに気でも狂ったのかしら…」
　
「健四郎うるさい」
　
「んまぁ〜！口が悪いわね」