大切な記憶
「『あ"ぁ!?』」
声のした方を勢いよく振り向いた。
そこには、副総長の早乙女 柊(さおとめ しゅう)が笑顔で立っていた。
柊は背が高く185cmはあるだろう。
髪の色は紺。整った顔だ。気がよく利く奴でいつも助かっている。
てか総長の仕事はこいつがほとんどやってくれている。
一応、私が総長なんですけどね?
難しいことは嫌いだから…うん、ほとんど族の事は柊に任せています。
ちゃらんぽらんとか言うな自分が一番分かってるから。
はい、いつも大変な事を押し付けてごめんなさい。
私ができるのはこいつ等を守ることぐらいだし。
だからこいつ等が危険なことがあれば私は全力でこいつ等を守る。
ま、こいつ等が他の族に負けるとこなんて見たことないんだけどね。