大切な記憶
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<職員室>
『失礼しまーす。』
やっと見つけた職員室。
職員室を見つけるにも時間がかかった。
人に聞こうかと思ったが……うん…
「おお!やっと来たか!お前、転校初日から遅刻とはいい度胸だな!」
あぁ~。やっぱり言われた。
とりあえず苦笑いで誤魔化す。
「まぁいい、そこでちょっと待っとけ。」
中年のおっさんとはまさにこの人の為にある言葉だと私は思った。
ポッコリお腹……狸だ。
この人が担任か。
「さて、教室に行くか。」
『はい。』
移動中、中年はなにかを勘違いしたのか色々と気を使った言葉をかけてくれた。
「そんな緊張するな、気楽にしていてくれ。」
緊張なんてしてないんだけどな…