大切な記憶

放課後





気づいたら放課後になっていた。




久ぶりに授業を集中して受けたなー。



集中しすぎて時間を忘れるとはこの事だな!



手を組み天井に向けグっと腕を伸ばす。




周りに視線を向ければもう誰もいなかった。





〜♪〜♪




あ、携帯鳴ってる。



ポッケットから携帯をだしディスプレイに表示してある名前を見る。



なんだ、颯か。



『もっしー?』




「もっしー?じゃねーよ!何回かけたと思ってんだ!!」




それは悪いことをしてしまった。




寝てたから気づけなかった。





『あはははは!』




「…学校終わったか?」



おい、溜息が聞こえたぞ。



『うん、終わったよ。』



「なら、帰るぞ。朝降ろした所に来い。」




『了解〜。また後で。』



「早くしろよ?また後でな。」



___ブツッ。



ディスプレイを見ると颯から本当に何回も着信があった。




これは急がねば!!



荷物をまとめて帰る支度をし教室を出た。




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