大切な記憶
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颯のバイクは派手だから見つけやすい。
『お待たせ~。』
「おっせぇー。」
バイクに寄りかかり待ちくたびれている様子だ。
校門からここまでは結構距離がある。
『ごめんごめん。』
適当に謝っておく。
「おい、謝り方雑すぎんだろ!?」
『早く倉庫に行こう。』
颯のツッコミをスルーして
ウィッグをはずし、眼鏡も取り変装をやめた。
そして私はバイクに乗ろうとした。
けど視線がビシビシ伝わってくる…。
『なに?』
颯がガン見してくるのですが…。
「いや…、楓だな~と思って。」
はぁ!?
なんだそれ?
『意味不~。』
と言いながらバイクの後ろに乗る。
私は私だけど?
颯は、なんでもねぇ。と言いバイクを倉庫の方へ発進させた。