大切な記憶


グッと眉間に力が入った。



そうだとしたら…



「おーーーーい!今日の日直!」




先生の日直を呼ぶ声で思考が停止した。




うるさいな。そんな大きい声出さなくても聞こえるって。



まだ日直を呼ぶ先生。



うるせぇって!誰だよ今日の日直…………



黒板の端に書いてある日直の名前を見ると



っ私じゃん!!



ガタッ。



「どこに行くんや?」



櫻髪もと言い日向が聞いてくる。



『先生の所です。それでは。』




「なら、俺も行こ~♪」



はぁ?なんで?来なくっていいって!!



さっきから周りの女の子からの視線が刺さってんの!



『来なくていいです。』



一刀両断でお断りする。



日向のうなだれる声を背にし職員室に向かう。




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