大切な記憶
‐流星side‐
あいつ…ほんとに楓か?
なんであんな格好してる?
「ねぇ流星、あれが楓ちゃん?」
楓が教室を出て行ったのを確認してから態呀が俺の机に肘を置きながら聞いてくる。
『あぁ……でも違う。』
「どっちやねんな!!」
すかさず突っ込んでくる日向。
違うもんは違う。
昔はもっと…
なぁなぁ!と日向が喋り出す。
うるせぇー…。
同姓同名か?
いや、それは無いはずだ。
とりあえず俺の知っている楓かを確認するにはあの楓に聞くしかないな。
喋り出す日向を無視し、机に頭を預け寝の体勢に入る。
そうする事で日向は喋るのをやめる。
「なー………。」
ほら。静かになった。
そして俺は夢の世界に入っていった。