大切な記憶

毒蛾!!




-楓side-




教室を出て廊下を歩き、階段を降りる。



職員室に行くのなら先生待っててくれてもいいのに~




ん?前方から階段を占領してこっちに向かってくる。



おいおい、もうちょっと周りを見て歩いて下さいよ。



ぎゃぎゃっと騒ぎふざけながら歩いて来る。



周りに迷惑してますよ。



私の存在に気づいていない様子。




そのままどんどん近づいて来る。



すれ違いが難しいな……いや、ぎり行けるか…。



目の前に来て私はその広がって来る奴らの間と間をぶつからないよう、スルスルと通り抜けた。



ぬけれた!!




ぬけれた事に感動していたら後ろから舌打ちが聞こえた。





そして私の周りに集まって来るこわそうなお兄さん達…。





ぶつかってないじゃんか!!




私はこうゆう怖そうな顔の奴等の中によく居るから全く恐くないんだけどね。




一般の人は多分…怯える。



だから私も怯えなくちゃならない。




一応、真面目ちゃんだからね?





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