大切な記憶
廊下を歩いていると楓ちゃんに関わる話が耳に入ってきた。
「あの、御下げの子可哀想だね。」
「うん、可哀想だよね~よりにもよってあの人たちに捕まるなんて…」
「なんであんな子が目つけられたんだろ?」
御下げ?
御下げってのは多分楓ちゃんの事だろう。
今どき御下げは楓ちゃんしかいないよね。
てかアイツらって?
考えていたら流星がその子達に話しかけていた。
行動早っ。
いつもは自分から行かないのに…。
流星が話しかけたらろくな事ないのにね。
ほら、女の子たちが騒ぎ始めたよ。