大切な記憶



顔を少しだけ覗かせ盗み見…。




悪趣味とか言うな



ちょっとした好奇心だ。




「おい、早く出せよ。」




やっぱりカツアゲだねー。



脅してる人は金髪のゴリラだ。


一目でそう思った。


うん、金ゴリ



めんどいでゴリでいいや。




「はっ、はい!………ひぃっ!!!」



あ、目合っちゃった。



そりゃーびっくりするよね。



こっちの人は細身だね。



髪は黒い。前髪が長くて目にかかっている。


それ前見えてるの??


とにかく真面目そうだ。


顔見えないや。



「なにが、ひぃっ!なんだよ。俺をお化けを見たような顔すんじゃねーよ。殴られたいいのか?あぁ?」



お化けじゃんゴリラの。



「ひ、人が…。」



人を指したらいけないんだぞー。



って言っている場合ではなかった。




隠れろ!!



< 94 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop