大切な記憶
「引っ込んでろクソアマが!!」
そう言いながら拳が飛んできた。
それを私はかわし男の鳩尾に一発いれる。
ぐはっ!!と声をもらしながら
男は足元から崩れていった。
あらら、あっけない。
さっきまでの威勢はどうしたの?
「ぐ…俺をどうする気だよ?」
諦めんのも早いな!
弱すぎんだろ?
「早く決めろよ…。」
んーどうしよかなー。
そうだ!
『今までコイツからカツアゲしてたお金返しな。それと二度とコイツに関わるな。』
「はっ!んなもんとっくにねーよ!!」
予想の範囲内だ。
『お前はコイツに借金してんだよ。何が何でも返すのが常識だろ?』
「ふざけんじゃねー!!」
それこっちの台詞だから。
「がっは!!」
おっと失礼、つい手を出してしまった。
気をつけなければ。
「テメーなにすんだよ!!」
無駄な所で…威勢いいねー。