halcyon
僕は大勢の医者達に囲まれ、護衛される様なカタチで病院の奥へと連れていかれた。



その時の父親の目は忘れない…
あの哀れんだ様な目を…


僕は何重にも鍵の掛かっている部屋を通り過ぎ、病室へと連れていかれた。



隔離病棟―


何の自由も利かない。


まず、財布や携帯、ベルト…

そして身体検査を受け、持っていた物のほぼ全てを没収された。


その後、新米らしき若い医師から一通りの説明を受けた。


僕は気が気でなく、説明なんて聞けたものでは無かったけれど…
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