halcyon
何を知るにしても、まずは病院から退院しなければならなかった。



看護士に話しかけられても、問われた事以上の余計な事は答えない事にした。

あくまで聞かれた事にだけ正確に答えるだけ。


そして、ただ時が過ぎるのを待つだけ。

寝たフリをしながら頭の中ではユイの事を考えていた。


どうやら暇は人に目を瞑らせる効果があるらしい。


無意識に目を瞑る習慣の様なものが付いてしまった。



目を瞑れば…

やっぱりユイの事が気になって仕方が無かった…


ユイへの思いが頭を埋め尽くしていく。
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