halcyon
ユイの部屋は何の変哲も無い普通の部屋だった。

「本当はね、もう一度会ったら学校に連絡するってソラのお父さんに言われてた…」

ユイはエアコンの電源を入れながら言った。

「………」

「でも…ソラの事を想うと一緒にいたいって思うの…」

「ユイ…ありがと。」

「でも、もう…お金はあげれないと思う。」

僕は一方的に突き付けられた現実に感情が抑えられなくなってしまった。
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