halcyon
「迷うなぁ…」

「普通こんなんで迷う??」

「迷うよ…だって、どっちとも欲しいんだもん。」

「欲張りだなぁ、ソラは。まぁあ、良いよ教えてあげる。」

「やったね!!」

僕は携帯の画面を相手に本気で喜んだ。

「名前はね、サヤカっていうの。井上サヤカ。」

最高の誕生日プレゼントだった。

「へぇーサヤカって、いうんだ??でも、どうして"ぷぅ"さんなの??」

「それは高校生の時に呼ばれてたの、理由は…忘れちゃったけどね。」

僕は誕生日プレゼントを境に、サヤカとの距離が近くなった様に感じた。
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