halcyon
心臓の音がバクバクしていたはずなのに、なぜか時計の長針のでカチッと音が聞こえ時計を見る。


それと同時に授業開始のチャイムが鳴った。

僕は急いで教室に戻った。


教室まで走り、席に着く。



授業は上の空だった。
何の授業かさえも分からない。

机の上に広げたノートは真っ白で、頭の中のノートは自分の身に起こっている事を書きなぐって一杯で。


今日は金曜日。
先生との映画の約束は日曜日。


明日は土曜日だけれど、僕の通う私立の中高一貫の進学校は午前授業がある。


この状況で自分を冷静に第三者的目線で見るのは難しかった。
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