halcyon
毎晩、親が寝たのを確認してからサヤカに電話をする。

「サヤカ…逢いたいね。」

「逢いたいよ…」

「今更だけどサヤカの誕生日って、いつだっけ??」

「5月30日!!これで二回目だよ…」

「違うよ…初めて聞いたよ!!」

「そう??」

「絶対に、そう!!」

「ごめん、ごめん。」

こういうトコが、またサヤカの可愛いトコ。

「じゃあ、サヤカに誕生日プレゼントあげなきゃだね。何か欲しいのある??」

「…ソラが欲しい。」

「え…俺??」

「ソラの子供も欲しい…」

「こ、子供??」

「うん…」

「サヤカ可愛い…良いよ、サヤカが望むなら。」

僕は、まだこの言葉の裏にある深い意味を知らなかったんだ…
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