halcyon

｢私は本気でソラと結婚したいとも思ってるし、私の子供を産んでくれるって言ってくれた時は凄く嬉しかった。｣

｢…うん。｣

｢でも…ソラは本気で言ってくれたんじゃないんだよね??私に気を使わないで言って。ソラが何て言っても私がソラを愛してる事には変わりないから。｣

そのサヤカの一言一言の言葉が、僕には重くて仕方が無かった。

｢俺…サヤカの事、好きだよ。本当に心から愛してる。でも…結婚とか子供とか、まだ良く分からないよ。だから今すぐ結婚とか子供って言われても…｣

この言葉に嘘は無かった。

｢…ありがとう。ソラには私が本気って知った時、重荷になるのが分かってて言ったの。でも…どうしても言いたかったの、ごめんね。｣

｢サヤカ…｣