halcyon
「ぇッと…朝の10時で大丈夫ですょ。」

「ぅん、じゃあ日曜日にね、ソラ君。」



こうして先生と生徒の関係は崩れていったんだ。


誰にも言えない秘密。

誰にも言えるはずない秘密。


僕はクラスの誰に話す訳でも無く、まして親に話せる訳も無く。



クラスの誰にも話さなかったのは先生と約束したという事もあったけれど、僕がクラスとの距離を置いていた事が大きかった。
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