halcyon
鹿児島を出る日の朝。
オレンジ色の旅行用ケースを手に家を飛び出す。
「ちょっと!!こんな早くにソラ!!そんな荷物持ってどこに行くの?!」
母親に呼び止められる。
僕が玄関を開けた音で起きたのだろうか??
「少し旅行してくる。」
「旅行って…アンタどこに行くつもりよ??」
「どこかに。」
「ちょっと、いい加減にしなさい!!」
「けじめ…だから。ちゃんと帰ってくるから。」
僕は玄関のガラスを蹴った。
「ガシャンッ!!」
全てが崩れ落ち壊れた音―
今から始まる物語の為に…
今までが崩れ落ちたんだよ。
オレンジ色の旅行用ケースを手に家を飛び出す。
「ちょっと!!こんな早くにソラ!!そんな荷物持ってどこに行くの?!」
母親に呼び止められる。
僕が玄関を開けた音で起きたのだろうか??
「少し旅行してくる。」
「旅行って…アンタどこに行くつもりよ??」
「どこかに。」
「ちょっと、いい加減にしなさい!!」
「けじめ…だから。ちゃんと帰ってくるから。」
僕は玄関のガラスを蹴った。
「ガシャンッ!!」
全てが崩れ落ち壊れた音―
今から始まる物語の為に…
今までが崩れ落ちたんだよ。