halcyon
僕は昔から、そんなに人と接するのが得意では無かった。


ほんの少し棘のある言葉で傷付いてしまう。

周りから見れば[迷惑なまでに繊細な心の持ち主]だったのだろう。



息苦しい学校生活の中で唯一、息の詰まらない場所が図書室だった。


表現者に繊細な心の持ち主は多い。
そういう意味で図書室は表現者の固まりの様なもので、僕は自分に近いものを感じていたんだと思う。



そんな図書室から始まった理解しがたい現実。


理解しがたい事は、考えるだけ無駄だ。


僕は深く考えるのを辞めた。

そして純粋に日曜日を楽しむ事にした。
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