halcyon
先生に握られている手。
妙な感じだった。


それまで女の子と手を握った事が無い訳では無かった。


ただ、先生と握った手は今までに感じた事の無い妙な感じがした。



先生の車は綺麗な青色の自動車だった。


先生はポケットから鍵を取り出しボタンを押してドアのロックを外した。

「はぃ、乗って。」

僕は頷き助手席に座った。

「これから、どうする??まず、お昼食べてから映画観る??それとも映画を先に観る??」

僕は何の映画を観るかも知らなかったし、その映画の上演開始時間も分からなかったので答えようが無かった。
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