halcyon
僕は先生の突拍子も無いコトバに、ただただ翻弄されていた。

「そうそう文学的才能よ。私が見落とすはず無いじゃない。仮にも"図書室の先生"の肩書きを持っているじゃない。」

「…でも僕、読書感想文すら真面目に書いた事ないのに??」

「読書感想文とかじゃないってば!!ブログよ、ブログ。」

「ブログで書いてる詩の事ですか??…でも何でブログをしてるって…」

「何で??って、だって本名を公開してるし、写メも載せてるでしょ??まぁあ見付けたのは偶然なんだけどね。」

ブログには本当の…
ありのままの自分を書いていた。


僕は先生に自分を全て知られている様に思えて複雑な気持ちだった。
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