halcyon
そう感じた瞬間、唇に何かが重なったのが分かった。


どれ程の時間が流れただろう…

「ついつい、しちゃった。」

唇が離れた、その時に先生とキスをしていたんだと霧が晴れてゆく様に少しずつ分かっていった。


僕は先生と生徒の壁が完全に崩れ落ちてゆくのを肌で感じた。

「…また明日学校で!!」

僕は、そう言って車から逃げ出した。


何が起きたのだろう…


僕に理解出来るはずも無かった。
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