halcyon
闇にでもならないと、簡単に押し潰されてしまいそうな位に、僕は弱ったから…


気付くと家に付いていた。

「ただいま。」

キッチンから母親の声が帰ってくる。

「おかえり〜でも少し遅いんじゃないの??」

「ごめん、ごめん。」

そう言って僕は自分の部屋に、さっさと入っていった。


そしてベットに倒れ込み、声なき涙を流した。



悔しくて、虚しくて…


今まで信じていたものが、音を立てて崩れ落ちていった日。
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