halcyon
ユイは僕を最初から利用する事しか考えていなかったんだ。



図書室での僕が好意さえ抱いた先生は、虚像、幻想…



僕の心はズタズタに引き裂かれて、まるで自分が自分で無いかの様に。


ユイが僕を求めるのなら、僕はユイを何処までも利用しよう。

ベットの上に横たわっていたのは汚れを知り、汚れを求める穢れた人間。


昔の自分と重ねたりなんかしなかった。

そこにいるのは紛れもなく自分だったから。



その日の夜、ブログには載せる事の無い一つの詩を書いた。
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