いつか見つけてね2


「ふっ、ははっは。


君は美穂のことが本当に好きみたいだな。


あの子は歳下でまだ学生だぞ?



アメリカにいるときのように女をとっかえひっかえしてるようなそんな奴とは一緒になって欲しくないんだ。


今は会社の社長をしているみたいだけど、昔から靖枝さんと広大とは友達だから光信君の話は聞いてたから、素性はわかってるつもりだ。だから。。」

諦めてくれ



そう言われるような気がして俺はソファーから降り床に土下座していた。


「素性をご存知だとおっしゃいましたが、今の私のことは聞いたのでしょうか?


私は美穂さんを愛しています。


昔の私は自分のことばかり考えていました。

両親からも手を焼かせていたからアメリカへ行かされたのもわかってます。


しかし、美穂さんに再会してからは今までのような気持ちでなくて彼女には誠実に向き合いたいと思ってきました。


その時に母さんの手術の話が上がって



どんなに時間がかかるのかわかりませんが、俺にはもう彼女しか見えないんです。

結婚して彼女を幸せにしたいんです。


どうかよろしくお願いします。」



それからしばらく頭を上げないでいると



「ちょっとかまかけてみたんだけど、

光信君の気持ちは本物みたいだな。





本当にいつになるかわからないぞ。




それでもいいんだな?



顔を上げなさい。」











顔を上げると微笑んでいる父親の顔に見えた。

俺が少し戸惑っていると



「わかった。

そこまで美穂のことを思ってくれていたのか。


ありがとう、




しかし、


もうすぐ美穂がここに来る。



早くソファーに座ってくれないか。


これじゃ俺が光信君を苛めてるみたいじゃないか。」



エッと俺はもう一度彼を見るとニコッと笑われてソファーに座ると親指を上げてヨッシと納得してくれたみたいだった。


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