いつか見つけてね2
電車の中は帰宅する会社員に、制服姿の高校生などたくさんの人であふれていた。
岳斗君が私の前に立っててくれたからいつもみたいに押されたりしてバランスを崩すことがなくて安心していたのに、ガタンと線路の切り替えで大きく揺れてしまい、とっさに私は岳斗君のジャケットを掴んだ。
その時と同時に岳斗君もよろけた私をぎゅっと彼の胸にしまうように背中に手が回って支えてくれた。
「大丈夫か?
びっくりしたな。 あんな急に切り替えされたらみんなバランス崩すんじゃねーの?」
「いつも乗ってる人はなれてるんだよ。
あ~この辺で揺れるぞってね。
私、何度か経験したのにまた忘れちゃってた。
ごめんね、岳斗君重いよね?
もう、離してくれていいよ?」
「そうか?
でも、さっきの揺れですごく密度が濃くなったみたいな気がする。
後ろ下がれないぞ?」
後ろを振り返ると会社帰りのおじさんが怪訝そうに私のことを見た。
だから私は小声で
「ホントだ、じゃ、このままでごめんね。」
と、岳斗君に言うと
「ああ。
大丈夫。そのままつかまっときな。」
だから、私は安心して岳斗君に身を委ねてた。
岳斗君が私の前に立っててくれたからいつもみたいに押されたりしてバランスを崩すことがなくて安心していたのに、ガタンと線路の切り替えで大きく揺れてしまい、とっさに私は岳斗君のジャケットを掴んだ。
その時と同時に岳斗君もよろけた私をぎゅっと彼の胸にしまうように背中に手が回って支えてくれた。
「大丈夫か?
びっくりしたな。 あんな急に切り替えされたらみんなバランス崩すんじゃねーの?」
「いつも乗ってる人はなれてるんだよ。
あ~この辺で揺れるぞってね。
私、何度か経験したのにまた忘れちゃってた。
ごめんね、岳斗君重いよね?
もう、離してくれていいよ?」
「そうか?
でも、さっきの揺れですごく密度が濃くなったみたいな気がする。
後ろ下がれないぞ?」
後ろを振り返ると会社帰りのおじさんが怪訝そうに私のことを見た。
だから私は小声で
「ホントだ、じゃ、このままでごめんね。」
と、岳斗君に言うと
「ああ。
大丈夫。そのままつかまっときな。」
だから、私は安心して岳斗君に身を委ねてた。