いつか見つけてね2
ライバル
*
今日の仕事の一つはキャンセルするのにかなりの無理があったみたいだった。
来日中のアンディは今度共同で立ち上げるビジネスパートナーだから。
公私ともにつきあいのあるアンディはアメリカのビジネスの中枢を担う。
彼も忙しい仕事の調整をして俺とのミーティングに時間をさいてくれていたんだ。
妹尾が俺と美穂が朝食を食べてる時に連絡が来た。
「申し訳ございません、先方が今日じゃないと話にならないと。
お忙しいのは承知なのですが。」
そこまで言われて俺は
「わかった。すぐに行く。
お前は時間を稼いでおいてくれ。」
アンディには後でお詫びに奥さんへのプレゼントを用意させよう。
まりなに連絡すると、わかりましたと彼女もミーティングルームに合流することになった。
美穂と岳斗のテーブルに目をやるとあの二人が遠目でもわかるくらいに大笑いしているのがわかった。
平静を装って二人のテーブルに戻る。
せっかく一緒に過ごすと言っていたのに、言い辛いが美穂に仕事に行かないといけないと告げた。
岳斗がニコッと笑って、美穂を送っていくと言った時、無理にでも美穂を連れて帰ればよかった。
笑顔で送り出された俺は一人で車を走らせた。
今一人でアンディのいるホテルに向かう俺にはこのミーティングを早く終えて美穂のもとに戻ることしか眼中にない。
ホテルのロビーに妹尾が申し訳なさそうに座っている。
「社長、申し訳ございません。
アンディ氏がどうしても社長じゃないと取り合わないとおっしゃいまして。」
そう言われた俺は、任せろ、と言って妹尾をロビーに残しエレベーターへ向かった。
もちろん滞在している部屋はわかる。
ペントハウスだから、最上階を押すとエレベーターがのぼりだした。
エレベーターのドアが開くとガタイのすごい男がドアの前に立つ。
アンディに会いに来たというと、ドアを開けてくれた。
今日の仕事の一つはキャンセルするのにかなりの無理があったみたいだった。
来日中のアンディは今度共同で立ち上げるビジネスパートナーだから。
公私ともにつきあいのあるアンディはアメリカのビジネスの中枢を担う。
彼も忙しい仕事の調整をして俺とのミーティングに時間をさいてくれていたんだ。
妹尾が俺と美穂が朝食を食べてる時に連絡が来た。
「申し訳ございません、先方が今日じゃないと話にならないと。
お忙しいのは承知なのですが。」
そこまで言われて俺は
「わかった。すぐに行く。
お前は時間を稼いでおいてくれ。」
アンディには後でお詫びに奥さんへのプレゼントを用意させよう。
まりなに連絡すると、わかりましたと彼女もミーティングルームに合流することになった。
美穂と岳斗のテーブルに目をやるとあの二人が遠目でもわかるくらいに大笑いしているのがわかった。
平静を装って二人のテーブルに戻る。
せっかく一緒に過ごすと言っていたのに、言い辛いが美穂に仕事に行かないといけないと告げた。
岳斗がニコッと笑って、美穂を送っていくと言った時、無理にでも美穂を連れて帰ればよかった。
笑顔で送り出された俺は一人で車を走らせた。
今一人でアンディのいるホテルに向かう俺にはこのミーティングを早く終えて美穂のもとに戻ることしか眼中にない。
ホテルのロビーに妹尾が申し訳なさそうに座っている。
「社長、申し訳ございません。
アンディ氏がどうしても社長じゃないと取り合わないとおっしゃいまして。」
そう言われた俺は、任せろ、と言って妹尾をロビーに残しエレベーターへ向かった。
もちろん滞在している部屋はわかる。
ペントハウスだから、最上階を押すとエレベーターがのぼりだした。
エレベーターのドアが開くとガタイのすごい男がドアの前に立つ。
アンディに会いに来たというと、ドアを開けてくれた。