いつか見つけてね2
「どこに行くの?」

てっきり帰るものだと思っていた私は、岳斗君の運転がマンションに向かっていないのに不思議に思って聞いていた。

「ああ。

ちょっとだけ付き合って。

一人じゃ入りにくんだよね。」

なんだろう?

入りにくいって

「どこ?」

「行ったらわかるよ。」

全く検討もつかない中で私は岳斗君に連れ出されるままに助手席で座ってた。



しばらくして車がついたところは、教会だった。


「ここが?」


「そう。

ここ。


一人じゃ入りにくい。


ほら、今結婚式してるだろ?」


そう言いながらドアを開けるとステンドグラスが綺麗に反射して輝いている。

私たちはドアを開けるとそのまま壁沿いに歩き突き当りの階段を登った。



「ここに座ってて。」



そう言われて連れて行かれたのはテラス席、関係者がオルガンや楽器を奏でる場所だった。


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