いつか見つけてね2
そういえば、このモールは、光信の会社からすぐのところ。
駐車場からすでに会社のビルが見えている。
岳斗君が食器探しに立ち寄った店は私が通った陶芸の先生のお店だった。
「あら、美穂ちゃん、今日は何か探してるの?
それとも、また作る気になった?」
先生は私の陶芸の腕をすごく気に入ってくれてて、いつでもおいでって誘ってくれてるから。
「今日は、お鍋の道具を探しに。」
と先生と話を始めると岳斗君がプイっと反対の方向へ歩いていってしまった。
「ねえ、あの子誰?
美穂ちゃんの知り合い?」
「そうなんです、彼が鍋道具揃えたいって。」
「あら、美穂ちゃんの彼氏はもっと年上の人だと思ってたけど?」
先生が私にそう言うから
「彼氏じゃないですよ。
だから、彼は友達です。幼馴染みたいな。」
「あら、そ~だったのね。
何人分のお鍋が必要になるの?」
「4人分ぐらいので。」
「それじゃ、この辺の大きさになるわね。」
そう言うと他のお客さんの方へまた行ってしまった。
岳斗君を手招きすると、店にいた女子が一斉に私の方を見た。
もう、岳斗君は私の彼氏じゃないってば。
話しかけたそうにしていた女子達の間をすっと通り抜けて岳斗君は私の前に来た。
「何かいいの見つかった?
この辺が4人前の鍋だって。」
「そっか。
じゃ、エミが選んでよ。」
なんて全く選ぶ気なさそうに
「岳斗君のだよ?」
「いいから、選んで。
エミが今度来て作ってくれるんだろ?
真由ちゃんと。」
「まー、そうだけど。
ほんとにいいのね。」
「ああ。
任せる。ありがとな。」
そうお願いされて、私は黒い土鍋を選んだ。
駐車場からすでに会社のビルが見えている。
岳斗君が食器探しに立ち寄った店は私が通った陶芸の先生のお店だった。
「あら、美穂ちゃん、今日は何か探してるの?
それとも、また作る気になった?」
先生は私の陶芸の腕をすごく気に入ってくれてて、いつでもおいでって誘ってくれてるから。
「今日は、お鍋の道具を探しに。」
と先生と話を始めると岳斗君がプイっと反対の方向へ歩いていってしまった。
「ねえ、あの子誰?
美穂ちゃんの知り合い?」
「そうなんです、彼が鍋道具揃えたいって。」
「あら、美穂ちゃんの彼氏はもっと年上の人だと思ってたけど?」
先生が私にそう言うから
「彼氏じゃないですよ。
だから、彼は友達です。幼馴染みたいな。」
「あら、そ~だったのね。
何人分のお鍋が必要になるの?」
「4人分ぐらいので。」
「それじゃ、この辺の大きさになるわね。」
そう言うと他のお客さんの方へまた行ってしまった。
岳斗君を手招きすると、店にいた女子が一斉に私の方を見た。
もう、岳斗君は私の彼氏じゃないってば。
話しかけたそうにしていた女子達の間をすっと通り抜けて岳斗君は私の前に来た。
「何かいいの見つかった?
この辺が4人前の鍋だって。」
「そっか。
じゃ、エミが選んでよ。」
なんて全く選ぶ気なさそうに
「岳斗君のだよ?」
「いいから、選んで。
エミが今度来て作ってくれるんだろ?
真由ちゃんと。」
「まー、そうだけど。
ほんとにいいのね。」
「ああ。
任せる。ありがとな。」
そうお願いされて、私は黒い土鍋を選んだ。