いつか見つけてね2
喫茶店は混んでいて、そりゃ週末だもんねって思わせるぐらい。


だから二人で外で待つことに。

ベンチにかけて鍋の極意についてなんて話していると

岳斗君の顔色が変わった気がした。


「どうしたの?」

そう言って岳斗君の見る方向に目をやると


「嘘で‥しょ。」


そこには光信が女性と腕を組んで歩いているところだった。


私の体は驚きのあまり硬直してしまって、動くこともできない。


光信と一緒にいる女性はとっても綺麗な二人並ぶととってもお似合いのカップルに見えた。


「何か理由あるんだろ。


な?大丈夫か?」

岳斗君に肩を擦られやっと我に戻った私が見たのは彼女の薬指に光る指輪だった。


光信は私達のことに気付かずにそのままモールを出ていった。



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