いつか見つけてね2


その後どうやって帰ってきたのかわからない。


気付いたら俺は部屋のリビングに座り込んでいた。


すでに日も落ちて夜景が目の前にある。












あの時、いつの間にか目を覚ました母さんが


「あなた今仕事量が半端じゃないんでしょ?

美穂ちゃん寂しい思いさせてない?

泣かせてない?




あなたは美穂ちゃんのことが好きで囲っておきたいかもしれないけど

彼女はまだ学生なの。


楽しいことも、悲しいこともあなたに囲われて経験できないのなんて母さん可愛そうだと思うわ。


彼女のやりたいことは?」




親父が




「アンディからお前と一緒日仕事するって聞いた。


綺麗な秘書がいるって言ってたぞ?

妹尾をおいて彼女を連れて行ったのか?




もしかして、お前の嫁には秘書のほうがあっているんじゃないか?」





しかし最後の言葉に俺の体が凍りついた。




「美穂をしばらくアメリカへ連れて行く。

いつ帰れるかわからない。




光信君には悪いが時間がないんだ。



すまない、美穂と別れてくれ。」















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