いつか見つけてね2
今日は実家に泊まるから家族で夕食のあと少し部屋でゆっくりすると言って自分の部屋に戻った。


あんなにいっぱい泣いて女の人と買い物デートしていたのを見ても光信の声が聞きたいと思ってる私。




もうすぐ離れないといけないと思うとこんなことでクヨクヨしないで早く連絡しないとって思うんだけど私からどうしていいのかわからない。

電話に出てくる光信の声が怒っていたらどうしよう、呆れていたらって考えてしまうから。



携帯の電源を落としていたんだっと思って電源を入れると、史君から不在着信と光信からメールが来ていた。


「保養所に行ってたんだ。

靖枝さんに会いに行ったのかな。


てことは、今日は」


ひとりごとを言っていると携帯が鳴り出した、

「みつのぶっ。。。




もしもし。。。。」


すぐに声が聞きたくて電話をとった。




だけど光信からは何も話始めない。



「どうしたの?

靖枝さんに何かあったの?。。。。。。」


「。。。。イヤ、母さんは....元気‥そうだったよ。」





。。。



「あっ、


ごめんなさいっ。


私だよねっ。



話しにくくさせてるの。」



私の子供みたいな態度に嫌気が差したのかなと落ち込む、すると



「美穂、。。


会いたい。


今.....どこにいるんだ?」



少し落ち込んだ口調の光信の声に胸が痛む。

「実家に戻ってるの。



。。。



お父さんとお母さんが帰ってきてるから。」


「そっか。

それじゃ、今日はやめとくよ。


家族水入らずだもんな。」


と話す光信の声色にこの前の夜のような光信の様子がフラッシュバックする。



「うん。




でも。。。。。光信、

あのね。



。。。。


私…会いたい。」


今すぐ抱きしめてもらいたいよ。


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