いつか見つけてね2


朝から朝食ができていて、お父さんが新聞を読みながらソファに座ってテレビを見ている。

そんな日常の当たり前な朝。

すごく懐かしく感じて笑顔のなってしまう。


「おはよう、お父さん。」

そう言って抱きつくと


「ああ、おはよう、美穂」

と立ち上がって食卓に足を運ぶ。

いつまで親離れしていないんだって史君に言われそうだけど

いつまでもこうやって抱きつくのは娘の特権。


お母さんが優しく微笑んでくれて、やっぱり家族っていいなって思える。


「美穂、今日はお友達と会ってくるの?」

お母さんが聞くから

「うん。

それとマンションで今日は荷物作りたいから、泊まるからね。」


「あら、そうなの?


それじゃ今日はお父さんと久しぶりにでかけてきましょうか?」


とお母さんがお父さんに聞くと

「いいな。

そうしよう。」

と二人は日本で久しぶりにデートするみたい。



荷物を作るのもそうだけど、今日は光信と話をしたい。

早く会いたくて胸がそわそわしてくる。





家を出てすぐに短大に行くと私はみんなに会いに行った。
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