いつか見つけてね2
*
今日は仕事が手につかなかった。
美穂から何を言われるのか想像がつく。
アメリカに行くから別れを切り出されたら俺は‥‥そんなこと考えることでさえ無理だ。
足早に仕事を終えて受付を通り過ぎた時、
こちらに向かう人がいた。
「アキラ、なんでここに?」
「あんたを懲らしめにね。
でも、もうかなりきてるみたいね。
何よ、その顔は。」
アキラにもわかるぐらい俺は落ち込んでいたんだろう。
その後ろを仕事を終えたまりなが通り過ぎたかと思うと彼女の腕を掴んだアキラが
「あなた、何なのよ。
いつまでも彼女気取りしてるんじゃないわよ。」とアキラが言うもんだから
「彼女気取り?
何言ってるのよ。私は仕事をしてるだけよ。
みつのっ、社長に認めてもらえるように。」
そう言って腕を振り払うと俺の顔を見てペコッと頭を下げた。
そして
「お疲れ様でした。
お先に失礼いたします。」
そう言って足早にその場を去っていった。
「お前、何苛ついてんだよ。
俺がまりなの事特別視してるとか言いたいわけ?」
「あんた、誰にでも良い顔しすぎるのよ。
いつも我慢させて。」
そうなんだ。それは俺も思ってたこと。
美穂のやりたい事をさせてあげよう。
今日は仕事が手につかなかった。
美穂から何を言われるのか想像がつく。
アメリカに行くから別れを切り出されたら俺は‥‥そんなこと考えることでさえ無理だ。
足早に仕事を終えて受付を通り過ぎた時、
こちらに向かう人がいた。
「アキラ、なんでここに?」
「あんたを懲らしめにね。
でも、もうかなりきてるみたいね。
何よ、その顔は。」
アキラにもわかるぐらい俺は落ち込んでいたんだろう。
その後ろを仕事を終えたまりなが通り過ぎたかと思うと彼女の腕を掴んだアキラが
「あなた、何なのよ。
いつまでも彼女気取りしてるんじゃないわよ。」とアキラが言うもんだから
「彼女気取り?
何言ってるのよ。私は仕事をしてるだけよ。
みつのっ、社長に認めてもらえるように。」
そう言って腕を振り払うと俺の顔を見てペコッと頭を下げた。
そして
「お疲れ様でした。
お先に失礼いたします。」
そう言って足早にその場を去っていった。
「お前、何苛ついてんだよ。
俺がまりなの事特別視してるとか言いたいわけ?」
「あんた、誰にでも良い顔しすぎるのよ。
いつも我慢させて。」
そうなんだ。それは俺も思ってたこと。
美穂のやりたい事をさせてあげよう。