プラトニック・オーダー
「まぁ、薫がいいならいいけど。でも本当に、遠距離恋愛なんて何がきっかけでダメになるかなんてわかんないんだからさ」
心配してくれているんだとわかって、私は微笑んだ。
心配しなくても、私が保坂くん以外の人と付き合うなんてありえない。
だって、あんなに私に安らぎと温かさをくれる人を、他に知らないから。
「ありがとう、雪菜」
「薫は可愛いからなぁ、心配だなぁ」
雪菜はそういいながら、チーズケーキを頬張っていた。
私もチーズケーキを口に運ぶ。ほんのり酸味があって、柔らかくて。
「おいしいね」
「うん、おいしい。幸せ。ふう、でも海外に行ったらあんまり薫に会えなくなるのかー」
「それは寂しいね」
「遊びに来てよね」
「いいけど、プロポーズ受けるとしていつ頃行くの?」
「転勤は半年後って言ってたから、それくらいかな」
急な話だなぁと思う。
でも、そんなものなのかもしれない。
私が今享受しているこの小さな幸せな生活も、ある日突然がらっと変わってしまう。
そんなことも、あるのだろうか。
「じゃあ、次は結婚式でかな」
「そうだねぇ」
嬉しそうに頷く雪菜は輝いていて、保坂くんに感じるようなキラキラとしたものと、同時にせつなさを感じる。
心配してくれているんだとわかって、私は微笑んだ。
心配しなくても、私が保坂くん以外の人と付き合うなんてありえない。
だって、あんなに私に安らぎと温かさをくれる人を、他に知らないから。
「ありがとう、雪菜」
「薫は可愛いからなぁ、心配だなぁ」
雪菜はそういいながら、チーズケーキを頬張っていた。
私もチーズケーキを口に運ぶ。ほんのり酸味があって、柔らかくて。
「おいしいね」
「うん、おいしい。幸せ。ふう、でも海外に行ったらあんまり薫に会えなくなるのかー」
「それは寂しいね」
「遊びに来てよね」
「いいけど、プロポーズ受けるとしていつ頃行くの?」
「転勤は半年後って言ってたから、それくらいかな」
急な話だなぁと思う。
でも、そんなものなのかもしれない。
私が今享受しているこの小さな幸せな生活も、ある日突然がらっと変わってしまう。
そんなことも、あるのだろうか。
「じゃあ、次は結婚式でかな」
「そうだねぇ」
嬉しそうに頷く雪菜は輝いていて、保坂くんに感じるようなキラキラとしたものと、同時にせつなさを感じる。