千年呪い唄~強い想いの果てに~
温厚な旭はちょっとやそっとの事では怒らない。

しかし、押し売りしたなんて触れられたら、自分のキャリアに傷がつく。

さすがの旭もカンカンに怒ってしまった。

「あんた、私が押し売りしたって触れ回ってるんだって?だからやめなって言ったのに。私もう知らないよ。あんたとは口も聞きたくない。」

知恵が変な噂を広めたせいで、旭の営業成績もガクンと落ちた。

旭の今までつかんでいたお客さんは、旭の人柄に惚れ込んで購入していたので嘘だとすぐにわかったみたいだが…。

しかし、知恵はどうして自分ばかりが一人になるらなければならないのか不思議に思っていた。
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