千年呪い唄~強い想いの果てに~
旭は知恵がおかしたこの間違いに、やはり思い込みだと確信する。

その事を指摘した上で現実逃避はもうやめるようにと促した。

しかし返ってきた答えは、

記憶が鮮明になってきた。私は真那井午前ではなくて、静御前だった。

という内容のものだった。

あれだけ空海様の生まれ代わりだと信じて止まなかった和尚さんの事はどうなるのだろうと思った。

しかし、これ以上の深入りはごめんだ。

旭は知恵の言っていることは筋が通らないことばかりで説得力がないし、嘘だとバレバレだよ。もうメールしてこないで…

とうとう旭も知恵から離れてしまったのである。
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