ナチュラル



………僕も今夜は、ここに居ようかな。

帰るのも面倒だし、何よりはなのことが心配だ。


「は…るくん…ふふっ」


不意に呼ばれた僕の名前。

その声がたまらなく愛しかったから、明日のお説教は優しくしてあげるよ。


とりあえず、玄関の鍵だけは閉めてほしい。


それが僕の、今の願い。










【たまらなく、】-+Fin+-


因みに、はなは俺が病気で死ぬ夢を見たらしい。

(勝手に僕を殺さないでくれる?)

(う"っ…)




< 12 / 18 >

この作品をシェア

pagetop