私とキミ
〜キーちゃん〜



《お母さん》
そう呼ぶのに慣れた僕は口癖の様に何度も呼ぶ。
『お母さん』
何故だか呼ぶだけで幸せな気持ちになれる。

僕が『お母さん』と呼ぶとお母さんは笑顔で『な〜に?』と言葉をかえしてくれる。

嬉しくて嬉しくて
僕は何度もお母さんを呼んでしまう。
その度にお母さんは笑顔で言葉をかえしてくれる。

また嬉しくなって呼んでしまう僕。

こんなに呼ぶ僕をお母さんは嫌に思うだろうか。

『‥お母さん』
また呼んでしまった。
でもお母さんは『な〜に?どうしたの。』と優しく言葉をかえしてくれた。

嬉しい
嬉しい
嬉しい。

僕は考える。
お母さんは、どうなんだろうと。

お母さんは僕に呼ばれるの嫌じゃないかな。


『お母さんは今、嬉しいですか?』

僕はお母さんをみながら心の中で呟いた。
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