壊れたココロ
この中にトモの意中の彼がいるんだな…、そう思うとあたしまでドキドキしてきた。
たしか、サッカー部っていってたよな、校庭を見回しサッカー部を探していると、聞き慣れた名前が耳に入ってきた。
「海斗〜!頑張ってぇ!」
「海斗せんぱ〜い!!」
んっ?
海斗って?
困惑するあたしに更に混乱させる一言をトモがいった。
「いたっ!!あの先輩っ!!」
トモの言う方に向けた視線の先には、あの海斗がいた。
「ねぇ、超かっこいいでしょ!!海斗先輩って言うんだ〜、やっぱり高校でも人気あるんだね。」
海斗…、
まさかトモが一目惚れした相手って海斗なの。
あたしはあまりの驚きに頭が混乱していた。