壊れたココロ
図書館に着くと、あたしは3階にある勉強スペースへと向かった。
沢山の机が並ぶ一番奥の窓側が、あたしが落ち着けるいつも座る席だった。
荷物を置くと、早速参考書を開いて黙々と始めた。
あたしの参考書や教科書には、先のページまで大事な部分やあたしがつまづきそうな問題にラインや要点が陸さんと海斗の字で書かれてある。
1人で勉強してもスムーズに進められるようにと、2人が合間に書いてくれたのだった。
だから1人で勉強していても2人に教えられているようでとても心強かった。
この教科書や参考書を見ると、2人の好意を無駄にするわけにいかないと、やる気がでた。