壊れたココロ


3階はガランとしていてすでに誰も居なかった。


足を止めることなく一直線に机に向かった。


間に合った!!
あたしは急いでバックの中に荷物を押し込め、それを抱えると出口に走った。


あとは出るだけだとそう思った矢先、3階フロアの入口の視界にモヤがかかっているのが見えた。


まさかっ!!
フロアを出ると階段の下からは煙がどんどん上がってきていた。


嘘っ!どうしようっ!!


あたしは動揺しながらも他の出口を必死で探したが、視界が悪くどこへ行けばいいのか全くわからなくなっていた。


このままここに居ては、煙に巻き込まれてしまうと思い、しかたなく一番奥にあるさっきの机の方へ戻った。


どうしようっ!
どうしたらいいんだろう!!


あたしは恐怖から頭がパニックになり、そこから動けなくなっていた。


煙が徐々に近くなり視界もうっすら見える程度になっていた。


ハンカチで口を塞ぎ、ひたすら耐えた。


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